ハシビロコウは動かないのはなぜ?動かない鳥は何時間動かない?実は絶滅の危機にある?!

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動かない鳥としてブームを巻き起こしている「ハシビロコウ」。

迫力のある大きさ、鋭い眼光、度々テレビでも取り上げられていますね!

ハシビロコウが動かないのは、好物の魚に気づかれないよう、気配を消すためなんです。

他にも、大きな音を出す「クラッタリング」は有名ですよね!

動かない鳥といわれているハシビロコウは魅力たっぷりなんです♪

そんなハシビロコウは実は、絶滅危惧のおそれがあると言われています。

どうしてなんでしょうか?

こちらの記事では、ハシビロコウの魅力、ハシビロコウが置かれている状況、ハシビロコウが見れる場所を詳しくご紹介したいと思います!

ハシビロコウってどんな鳥?

まずはハシビロコウの紹介をします。

ハシビロコウ

 分類:ペリカン目 ハシビロコウ科

 生息地:アフリカ中央部

 体長110~140㎝

 体重4~7㎏

ハシビロコウはアフリカに生息しているんですね!

好物が魚のため、沼地や湿地に住んでいるそうです。

ハシビロコウという名前ですが、昔はコウノトリの仲間と分類されていたので、くちばしの広いコウノトリという意味があります。

ですが、後にDNA分析を行ったところ、ペリカンに近いことが判明し、今はペリカン目に分類されています。

ハシビロコウは単独で行動することを好む鳥です。

動物園で飼育されているハシビロコウも1羽ずつ、2~3羽飼育されている場合は自由に動けるだけのスペースが確保されています。

攻撃的な性格を持ち、機嫌が悪い時は、威嚇されるかもしれません。

動物園に来ていた子供に、羽を広げ威嚇していた。なんて話もあります。

愛情深い一面もあるんです。

仲の良い飼育員さんには、親愛を示すためおじぎのような行動をとったりします。

大好きな飼育員さんについてまわる子もいるみたいです。

ギャップがかわいいですね!

ハシビロコウが動かない理由

ハシビロコウが動かない理由は2つあります。

①夜行性だから

動かない1つの理由として、夜行性であることが言えます。

なので、草の間でじっとしていることが多いです。

ですが、動物園で飼育されているハシビロコウと、野生のハシビロコウは生活リズムが違うので、動物園にいるハシビロコウは夜寝ることが多いようです。

②エサを捕まえるため

ハシビロコウが動かないもう1つの理由は、餌となる魚をとらえるためです。

ハシビロコウは大好物の肺魚(魚だけど肺で呼吸する。息継ぎのために水面に上がってくる)を食べるため、気配を消し、動かずにいるのです。

肺魚は警戒心が強いため、異変を感じると水面にでてきません。

なので、ハシビロコウはじっと動かずにいることができるんですね。

1時間や2時間も動かないでいることができるんですよ!

ハシビロコウの鳴き声は?

鳥といえば鳴き声のイメージがありますよね!ハシビロコウはどんな鳴き声で鳴くのでしょうか?

実はほとんどのハシビロコウは鳴くことがないんです。鳴くための機能が退化してしまっているそうです。

そのかわりくちばしをカタカタと打ち鳴らす「クラッタリング」という行動でコミュニケーションをとります。

クラッタリングには、「親愛・求愛・挨拶・威嚇」などの意味があるそうですよ!

そのクラッタリングの音なんですが、とても爆音なんです!みなさん銃撃戦みたいだ…なんて例えてます。

聞いた事がない人はなかなかの迫力なので、1度聞いてみてください♪

※最初からクラッタリングです。音量に注意してください。

実は絶滅の危機にある!

ハシビロコウは現在、生息数3000羽~5000羽と言われ、絶滅危惧種に指定されています。

ここ数年でハシビロコウの数が大きく減少してしまいました。

その理由としては、ハシビロコウの生息地の開拓、環境汚染、ハシビロコウが餌とする魚の減少、飼育目的の狩猟・捕獲などがあげられます。

世界で飼育されているハシビロコウは40羽から50羽ほどですが、飼育下での繁殖はむずかしく、2例の成功しかないそうです。日本ではまだ成功していません。

いろんな方が努力されていると思いますが、繁殖に成功して、絶滅の危機が少しでもなくなってくれたらいいですね!

日本でハシビロコウを見れる場所はどこ?

先ほどハシビロコウは世界で40羽~50羽飼育されていると言いましたが、そのうち日本には12羽飼育されています。

どこの動物園に飼育されているかご案内します!

ハシビロコウに会える動物園

①東京都恩賜上野動物公園(とうきょうとおんしうえのどうぶつこうえん)

ジャイアントパンダで有名な動物園です!上野動物園といわれていますが、正式名称はこんなに長いんですね!

②千葉市動物公園(ちばしどうぶつこうえん)

千葉県千葉市にある動物園です。

③掛川花鳥園(かけがわかちょうえん)

静岡県掛川市にある動物園です。

ここにいるふたばちゃんが、よくメディアに取り上げられています。

④神戸どうぶつ王国(こうべどうぶつおうこく)

兵庫県神戸市にある動物園です。

こちらは「那須どうぶつ王国」とグループ園になっていて、繁殖のため、お引越ししてきた子もいます。※現在、那須どうぶつ王国にはハシビロコウはいません。

⑤松江フォーゲルパーク

島根県松江市にあります。ハシビロコウ以外にもたくさんの鳥がいます。お花もとても綺麗です。

⑥高知県立のいち動物園

高知県香南市にある動物園です。

以上の6つの施設でハシビロコウに会うことができます!

※2022年6月現在の情報となります。

まとめ

ハシビロコウが動かないのは、餌をとるため、生きていくためだったんですね!

目つきが鋭いので、少し恐いイメージでしたが、飼育員さんに甘えるということも知れ、そんな姿を実際に見てみたいなあと思いました。

クラッタリングも聞いてみたいですね♪

お近くにハシビロコウのいる動物園がある方は、ぜひ遊びに行ってみてください!

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